少数民族巡り最終日。アリ族に会うはずがアビィ首相に会う。

海外旅行

2020年3月8日

アリ族に会うはずがアビィ首相に会う。

さぁ、少数民族民族巡り最後の日。
アリ族に会う!そう意気込んでジンカを目指す。

ジンカに着くと、なにやら自衛隊さん、警官さんが多いし、旗があちこちではためいている。祭?何かの祝日?と思ってたら、アビィ首相が来てるらしい。
バンナ族?ハマル族?の方々がトラックに乗って移動してる。皆、ノリノリテンション高めな様子で、アビィ首相が紹介したのかな?
こんな感じ↓

スッゴイ厳重警備で、交通規制もあるらしく…
案内人さんは、車を止め警官さんと話し始めた。
そして、案内人さんは僕に、
「通行止めでアリ族の村に行けない」
と、衝撃の事実を伝えた。
僕は絶句するしかできなかった。いや、言いたいことはあったけど…
言葉にならなかった。いや、英語にならなかった。笑
一先ず、モグモグタイム。休憩!

何か普段体験できないこと…考えた末
” そぅだ!なんかお祭り騒ぎだし、アビィ首相見に行こう “
そう提案。
そしたら、案内人さん何か嬉しそうだった。
ここジンカは、案内人さんの地元。お店や通りで会う人会う人と、挨拶したり軽く話してるし、仲間と一緒にアビィ首相の演説聞いたり、ワイワイするのが嬉しいのだろうな。
アルバミンチからジンカまで旅のサポートしてくれた案内人の2人左上↓

最終日は、僕からの案内人さんへのプレゼント “楽しいひと時をどうぞ” となった。
アビィ首相が演説するのは野外サッカー場だそうで、
大人も子供も…若者も、大移動。
サッカー場入口辺りに、警官さんがいてボディチェックを受ける。仕組みだった…
カメラ持ち込み禁止、オモリバーを渡る前のパスポートチェックでも不審に思われた “どこでもベープ” も持ち込み禁止。
前に進めなくなった。案内人さんの実家がちょっと引き返した所にあって、そこにカメラと、どこでもベープを置いて行くことにした。

そして、再度警官さんのボディチェックエリアへ。
今度は、笑顔で通してくれてホッ…
サッカーコート1面と、小さなキヨスクみたいな店が何軒か、それと記念グッズだろうか?タブンアビィ首相の顔を印刷したTシャツが道端で売られていた。

祭っぽいけど、ただ演説があるだけ。
なのに、若者も子どももしょうがなくココに居るといった雰囲気ではなかった。
日本でもこういう風景が広がるだろうか?それは考え難い。
総理大臣が、自分の村に来て演説しますー。と言われても、若者や子どもがこんなにも集まらないと思う…

演説が始まって…
合間合間に歓声が湧く。指笛も響く。
ココに集まった人々が、政治に興味あるかどうか?は別として…アビィ首相には興味ある。
アビィ首相は、皆のヒーローだ!みたいな。
日本の若者は、こんな風にならず無関心だろう。冷めた感じが寂しい。
かくいう僕も、冷めた人間の一面もあるんですけど。

エチオピア旅で感じた少数民族だけではなく、エチオピアで住む方々の活気ある様子が羨ましかった。
そして、その活気に触れ、燻っている「情熱・活気」に点火する僕でした。笑

アビィ首相の演説を聞き終え空港へ。

ジンカの空港は…僕は想像する空港の様子ではなかった。
アジスアベバの国際空港でさえ、僕の想像する空港とちょっと違ったもんなぁ。ビジュアルは普通の空港だけど、フライト予定が無い者は空港に入れない。(申請をすれば入れるらしい)
ドラマで、普通にでも見かける。空港内での見送り、お迎えシーンは、無いのです。
ジンカの空港は、更に想像する空港とは異なった。金網のフェンスで覆われた空軍基地みたいな敷地。その入口に兵隊さんみたいな方が待っていて、車に乗せられ待合室へ。
待合室は、売店なんてものは無い…んー?日本で例えると「田舎の高速バス待合室、小型船待合室」のちょっと大きくした感じの建物だった。
それが、空軍基地みたいな敷地にポツンと建っている。

待合室に入ると、すぐに荷物検査やらなんやらのコーナー。
僕は、預けるカバンだけを係員に渡し、リュックは背負ったまま。だって、僕の知る搭乗までの流れ
「受付みたいな所でチケットを見せる」→「預ける荷物を渡す」→「手荷物検査機に荷物をのせる」
だったから…でも、係員は「それも渡せろ」と指示する。
僕は「コレは機内に持って入る。預けない」と意思表示!
それでも、しつこく「それを渡せ」と言う。
係員さんは、荷物をチェックするという仕事を果たそうとする。(重さだけチェック?)
そして、預けるカバンだけ渡せばイイと思ってる僕。
荷物は全部ココでチェックしなきゃならない係員さん。
の、根比べが始まった。

「あ、この日本人は勘違いしてる。こんなバカなヤツは危ない物も持ってないだろう。見たところ重たくもないだろう。相手にするのは面倒だ」とでも思われたのか?
リュック背負ったままで通してくれた。
ヤレヤレ…と首をすくめるポーズがよく似合う係員さん。

アリガトウ!根比べは僕の勝ちでした。笑
通った先には、荷物チェックはやっぱり無かった。
ホンマ、勘違いのバカな日本人でごめんなさい。

搭乗待ちしてたら、段々人が増えてきて…
あー!ブルジャンプを見に行った時居たアメリカ人カメラマン発見!
早速「どぅもー!ブルジャンプで…」と話しかけて、笑顔で挨拶。
このカメラマンは、アビィ首相の演説で通行禁止の洗礼を受けることなく、順調に少数民族を巡ったのかなー?
込み入ったことを質問する英語力が無い僕は何も訊けなかった。

プチ久々の再会を果たし、少数民族と仲良くなる旅の人と人の繋がりのロマンに浸り、ジンカを後にした

海外旅行は、僕の「当たり前」「こういうもんだ」「常識はこうだ」が狭い範囲で物事を見ていることに気付かせてくれる。
大きなるチャンスです!
(アディスアベバの空港で荷物検査の所に並んでると、前のおっちゃんが靴まで脱ぎ始めトレーにイン「おっちゃん、そこまでせんでイイよ」なんて心の中で呟いてたら、荷物検査僕の番になって、検査員に靴もトレーに入れろ。と注意されたこともあった)

この時、
僕はアディスアベバに戻ってから、フライトの交渉をしなければならないことはテッキリ忘れてました。笑

皆さんの、やってみよー、行ってみよう!のヒントに、後押しになれば幸いです。
お読みになっていただき、誠にありがとうございます。

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